ドクターに聞く シンプルケアのススメ
生理の前後に肌が荒れたり、季節の変わり目に肌の不調を感じたり、いつもの化粧品が合わない気がするなど、日常生活の中で肌に違和感を感じやすい肌のことを「ゆらぎ肌」と呼んでいます。
食事や睡眠などの生活習慣はもちろん、ストレスやホルモンバランスなどの内的要因、気温などの外的環境まで、日常生活の様々なことが肌に影響します。
女性ホルモンの値が変化する30代以降の女性も、「肌のゆらぎ」を感じることもあるのではないでしょうか。
現代の女性は、仕事や子育てなど様々な役割を担っているので、知らないうちに疲れやストレスがたまり、肌にも悪影響を与えます。
心がストレスから解放されることも、肌への良循環に繋がると考えています。
肌のうるおいをしっかりとどめる成分「セラミド」は、年齢を重ねるごとに減少するといわれています。
肌トラブル※を何度もくり返すゆらぎ肌は、セラミドが減少することでキメが乱れ、外部からの刺激に敏感になる「肌のバリア機能の低下」を起こしている可能性があります。
肌のバリア機能が低下すると乾燥が進み、外部刺激のダメージを受けやすくなるので、なるべく肌に負担をかけずに肌をうるおすことが大切です。
キメが整い、肌内部のうるおいが逃げにくい。
キメが乱れて、うるおいが逃げやすく、乾燥が進む。
また紫外線も肌にダメージを与え、乾燥によってさらにバリア機能を低下させる要因になります。
紫外線は、くもりの日でも晴れの日の約80%、雨の日でも約20%の量が、地上に届いています。
紫外線対策は日差しが強い季節だけではなく、毎日ケアしましょう。
スキンケアを化粧水、乳液、美容液とステップ使いしたり、シワなど気になるお悩みによって部分使いや使い分けしている女性は多いと思います。
肌のバリア機能が低下した状態で、肌に触れる回数が増えたり、いろんな成分を重ね塗りすると刺激となり、意外と肌の負担になることもあります。
肌に負担をかけないシンプルなケアで、肌をしっかり保湿し、紫外線をケアしましょう。
長引くマスク生活も、マスクを装着している時の摩擦は肌のバリア機能を低下させ、マスクを外した時の急な低温・低湿度環境の変化は肌の乾燥を助長します。
肌のうるおい保持機能を改善し、肌本来のバリア機能を整えましょう。